富士桜高原麦酒20周年記念のコラボビールは、
OKITE YABURI / India Pale Weizen !
日本を代表する伝統的ジャーマンスタイルのつくり手、富士桜高原麦酒さん。
その20周年を記念して、富士桜さん初めてのコラボ相手として、あの箕面ビールさんとともに、うちを選んでくれたのは、ものすごく光栄で、その分、すごく緊張しました。
富士桜さんといえば、ラオホもピルスもみんな美味いのですが、やっぱりヴァイツェンは強烈。
コラボの話をいただいてから、いろいろ考えたのですが、やっぱりヴァイツェンでいきたかった。
ストイックにドイツスタイルにこだわる富士桜さん。
もちろん、麦芽とホップと酵母だけしかつかわないという 「ビール純粋令」を20年間守ってきている わけです。
そんな富士桜さんの、伝統の技術はそのままに、純粋令の枠を超えた 不純なヴァイツェンを提案して、実現したのがこのビール。
ちょと技術的ですが、仕込み時の細かな温度ステップなはもちろん、デコクション、クラウゼニングといった技法まで、かなり忠実に再現して、富士桜流を守ります。
でも、たぶん純粋令では認められてないだろうオーツ麦を使用。
そして、なによりホップは、完全に志賀高原流。
なんと、つかったホップの量は、普段の富士桜さんのおよそ20倍!
超正統派富士桜流ヴァイツェンを、志賀高原流に台無し(!?)にしたのがこのビール。
だから、
OKITE YABURI (掟破り)
という名前になりました。
5.5%、IBUは(一応)23。
たぶん、富士桜高原麦酒の昔からのファンの多くに、「苦い!」って、怒られるんだろうなあ。
志賀高原ビールにとっては、はじめてのヴァイツェンであり、クラウゼニング(=醗酵の途中で、麦汁を足すこと)をはじめ、デコクションや細かな温度のステップ、発酵の温度管理やガスのつけ方などなど、富士桜さんの伝統的なドイツ流のつくりかたには、新たに学び体験したことが本当にいっぱいありました。
富士桜さんとしても、オーツ麦をつかうこと、こんなにたくさんのホップをつかうこと、ペレットじゃないホールホップをつかうこと、タンクにドライホップをすることなどなどがはじめて。
それに加えて、お互いにとってはじめての体験として、 日本に上陸したてで、最近 "Sabro" っていう名前がついたばかりの新ホップ HBC 438 をモザイクに加えて大量に 使用。
おまけに、ニューイングランドスタイルIPA と同じホップの使い方を、伝統的なヴァイツェンづくりの手法に加えてやってみました。
結果は、飲んでいただくのが一番ではあるのですが、通常のヴァイツェンよりも、さらにかなり濁ってます。
大量の小麦麦芽に加えて、オーツの影響もあって、5.5%の度数以上のマウスフィールはあるのですが、飲み口はかなりドライで、結構たくさん飲めちゃいそう。
フルーティーな香りが強烈なのですが、このニューイングランドスタイルのIPAの典型的な柑橘の感じとはだいぶ違います。
正直、大量のホップで、本当にヴァイツェンを台無しにしちゃうのではないかと心配だったのですが、結果としては、富士桜さんのヴァイツェンらしい、バナナのようなフレーバーは健在。
ホッとしてます。
そこにさらに、ライムのような柑橘感に、ストーンフルーツ的なトロピカルな香りが加わって複雑な感じ。
バナナベースのミックスジュースかスムージーか。
甘くはないけどね。
他にはない、すごく面白いものになったと思ってます。
どうぞよろしくお願いします。
アルコール度数 : 5.5%
ビアスタイル : India Pale Weizen
限定 4,803本
大変恐縮ではありますが、お一人様12本までの販売とさせていただきます。