箕面ビールの先代大下社長を追悼して毎年仕込む大事なビール、今年はこれです。
一昨年まで、ずっと W-IBA をつくってて、昨年はじめてセゾンイーストでつくった W-IBS に。
コンセプトは、
"箕面ビールといえば、スタウト、インペリアルスタウトの黒い二種、そしてW-IPAの印象が強烈。なら、両方いっぺんにつくっちゃえ、ってことでつくった黒いW-IPA。「格好よくて強面で、一見ちょっと近寄りがたい。でも、話してみると、その人柄にいっぺんに魅了されちゃう。」そんな先代大下社長のイメージそのままの男前なビール。"
ということでした。
昨年も、「W-IBSが好き!」「やっぱりW-IBA の方がいい」といろんなお声をいただいたのですが、今年は、さらに遊びたくなって、のどちらでもなく、ラガー酵母で挑戦してみちゃいました。
W-IBA や W-IBS を期待されていたみなさん、ごめんなさい。
6%、IBU22。
ですから、もはや "W" とも名乗れません。
実は、India Miyama Lager で挑戦した Cold IPA の 黒い版 です。
そんなスタイルがあるのかわかりませんが、まあ、Cold IBA ってとこでしょうか。
自家栽培の酒米 "美山錦” をつかい、ラガー酵母で仕上げました。
箕面ビールには、美味しいピルスナーも、IPAもあるし、やっぱり黒が得意なのは間違い無いので、こんな遊びも笑って許してくれるんじゃないかなと。
IBL は、India Black Lager の略のつもりだったのですが、仕上がりはむしろダークブラウン。
「黒じゃないじゃん」と気になる方は、India Brown Lager の略だと思ってください。
計算上の IBU は低いですが、三種のホップ (Mosaic、Strata、Cascade) を、最近のうちの IPA たちに負けないくらいにたっぷり。
色から連想するよりも、ローストの印象はかなり弱め。
ブラッドオレンジとかみたいな柑橘の香りが支配的です。
ラガー酵母をつかうことで、通常の IPA よりも、よりキリッとクリーンな印象。
そこに、ちょっと甘やかな印象と、黒い感じの味わいは感じるのですが、キリッとドライな飲み口。
ラガーといっても、「ラガー的」なものとは、明らかに違って、キリッとドライな 濃色の IPA です。
ダークな色から想像するよりも、幅広い食事とあわせていただけるんじゃ無いかなと思います。
12/15(木) が、先代大下社長の命日。
今年は、あれからちょうど10年の節目。
10年かあ。
いろんなことを考えますね。
1バッチ分限定です。
今年も、有志各社から、いろんなマサジビールがでるようです。
飲みくらべも楽しみ。
今年も、あの素敵な社長を思い出して、一緒に乾杯しましょう!
アルコール度数 : 6.0%
ビアスタイル : Cold IBA
限定 3635 本