先日の Hood to Fuji のためにつくった、米・ポートラーンドの超実力派ブルワリー、UPRIGHT BREWING とのコラボレーションで生まれたビールです。
今回の イベントでのコラボには、「オレゴン産のものをつかう」というルールがありました。
アップライトの Alex に、なにがいいかと聞いてみると、同じくポートランドの Junior's Roasted Coffee のコーヒー豆をつかいたいとの提案。
UPRIGHT といえば、ベルギー/フランスにインスパイアされた FARMHOUSE ALE のスタイルで、ポートランドでも最高の評価をされるブルワリー。
コーヒーのビールは、ぼくらも何度もつくっていますが、せっかく UPRIGHT とビールをつくるなら「やっぱり FARMHOUSE ALE!」ということで、コーヒーとセゾンの組み合わせに挑戦することに。
モルトの配合、酵母の種類や発酵温度などの細部を固めた上で、Alex が Junior's のMike とテイスティング。
選ばれたのは、
Dur Feres (←野生の馬っていう意味らしい)というエチオピアの豆。ブルーベリー、グミ、メロンのようなニュアンスの果実味あふれる豆。果肉をつけたまま乾燥させた、ナチュラルと言われる製法です。
「コーヒーの方はわかったけど、ドーナツって?」
と思う方も多いと思います。
小さい頃、お母さんが作ってくれたような、懐かしくシンプルなドーナツを、ドライホップの要領でタンクに直接投入。バルブとかに、詰まっちゃうんじゃないかと心配しましたが、ドーナツの穴のおかげで、心配ありませんでした。
っていうのは、もちろん全くの嘘。
Hood to Fuji で、この冗談を、かなりの人が間に受けてくれましたが、本当はドーナツはつかってません。
トーストされたモルトや、小麦、乳糖などをつかい、セゾンイーストの発酵をコントールすることで、ほんのり甘いオールドファッションなドーナツのようなイメージを目指しました。
4.5%、IBU12.5。
いつもの志賀高原ビールとは、ひと味違う感じ。
UPRIGHT と Junior's のコメント通り、ベリーやメロンを思わせるコーヒーの香り。
ぼくらのビールとしては苦味はなく、ほんのり甘い口当たり。
ちょっと穀物のニュアンスもあって、クラシックなドーナツ感があると思うのはぼくらだけ?
コーヒーとセゾン酵母による酸味も合わさった、優しい飲み口。
4.5%と度数は低いけど、飲んだ満足感はあると思います。
明るい時間、おしゃれなカフェや、家のベランダとかで、本でものみながらゆったり飲んでほしい。
そんなビールに仕上がりました。
みなさんの反響がどうかと、少しドキドキしましたが、イベントではたくさんのみなさんに、
「美味しかった!」
と言ってもらいました。
1仕込みのみ。
樽だけでも売れるとはおもいつつも、やはり大事なコラボは形に残したくて、ボトルもつくりました。
ラベルは、SNOW MONKEY BEER LIVE のデザインでもいつもお世話になってる mako さん。
すごくいい感じだと思いますが、いかがでしょう?
アルコール度数:4.5%
ビアスタイル:コーヒーセゾン
限定 3409本
大変恐縮ではありますが、お一人様12本までの販売とさせていただきます。